一段と大きくなった椿でも冬になると葉がチョコレート色に変わってしまった。
世間の椿は冬になっても濃い緑を保っているというのに、どうして家の椿は。
理由はわからないけれども、これで枯れてしまうようなことはない。
春になって緑が戻ってくる葉と、完全に枯れて落ちてしまう葉とがある。
そしてこれから開く葉のつぼみもしっかり付いているから心配には及ばない。
椿の生け垣の下に落ちていた種を拾ってきて埋めておいたら翌年に芽が出た。
地面に落ちている種は乾燥していて発芽率が下がるらしいので
ひとつだけでも発芽したのは運が良かったのか、嬉しいかぎりだ。
そして、種から育てることを実生(みしょう)というそうだ。