詩句を読む 「秋の夜の会話」(草野心平) さむいね。ああさむいね。虫がないてるね。ああ虫がないてるね。もうすぐ土の中だね。土の中はいやだね。痩 ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「くらげの唄」(金子光晴) ゆられ、ゆられもまれもまれてそのうちに、僕はこんなに透きとほってきた。 だが、ゆられるのは、らくなこ ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「エリモ岬」(草野心平) カスペ型の道南端。の断崖。 更に飛火模様に。ごつい岩丈な巌巌いわいわがつづき。ぐるりは泡波のあぶく。 ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「雲雀〔ひばり〕」(草野心平) げんげ田のむらさきから。とびたつ雲雀。むらさきのじゅうたんに。とびおりる雲雀。麦畑の槍やりの穂のなか ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「おっとせい」(金子光晴) 一 そのいきの臭えこと。くちからむんと蒸れる、 そのせなかがぬれて、はか穴のふちのやうにぬら ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「洗面器」(金子光晴) (僕は長年のあひだ、洗面器といふうつはは、僕たちが顔や手を洗ふのに湯、水を入れるものとばかり思つてゐ ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平 「古靴店」(金子光晴) 赤、青、黄の強い原色の郷愁ノスタルジヤ……濡れた燕がツイツイと走る五月の雨空、狭い港町の、ペンキの板 ... → 詳細ページ 金子光晴、草野心平