PPT『樹木との対話』

ppt 価値

痛ましい姿を見るのはつらい。もう無価値の価値で別の存在だ。手を合わせて歩くことに誇りがある。

ppt ある叫び

悔恨に似た叫びが自画像に思えて、頑なに口を閉ざしたくなる。

ppt 這ってでも

だれが本来の姿を解ってくれるというのか。── その思いは共有している。

ppt 密談

長きにわたり言葉を失し、自分の中に密談の声を聞く。

ppt 監視の目

シンボルツリーのそばを通ると何かに視られているのを感じた。

ppt アンバランス

面と向かって笑えない理由が。全身の肉が下がる一方だから、人生逆立ちも辞さない。

ppt 正徳桜

正徳桜の札を掛けられ多くの人前に立っている。
花を咲かさなければ桜と呼ばれない身体になっても。

ppt 海の入口

こうして海の入口にいると樹木であることも人であることも忘れてしまう。

ppt 怪獣になって

生まれ変わるなら──、頑強で意志が強く、それに繊細な葉を付けたら、理想に近い。

ppt 鳥人

流れの果てに夢見るものは、翼を召された黒い海鳥かも知れない。遠い波を聴きながら。

ppt 浮かび出るもの

地に落ちた鳥たちの、永遠にうな垂れた人たちの、鎮魂の調べが坂道の崖から聞こえる。

ppt 人

人格化、神格化して樹木と対峙している。形状としても人に見えなくもない。

ppt 暗示

寺社にはよく過去を示すものがある。遺跡の発掘現場で何かが語られるのと同じように。

ppt 自分の中の他人

ときどき二人の人格が現われる。ときどき人格が二人に分裂する。ときどき二人の人格が向き合う。

ppt 擬態

なにを嘆いてか、擬態を施して人目を忍んでいた。

ppt スクリーンに

隣り合わせの木の葉の影を受け止める。そんな姿を忘れかけている。

ppt ライトを浴びて

スポットライトを浴びて役者が際立つように、木漏れ日を浴びて変身を遂げる。

ppt 百面相

心にもない顔を見せることがある。性格を考えれば動転であり芸だろう。

ppt ささくれ

ささくれ立っているね。わかるのは表面だけ。心のささくれまでは。

ppt 涅槃像

神社の横にありながら、しばしば涅槃像に見えてくる。真意は宗教にあらず、樹木との対話による。

ppt 新たな意思

もはや樹木の概念を放棄して新たな意思を表明したのか。その道は天を選ばず。

ppt 嘔吐

思いっきり吐き出すがいい。真っ赤に染まる公邸の棘を。樹木は樹木。

ppt 問いかけ

這い蹲ってでも問いかける。真実を聞かせてくれ! 枯れるか、切られるか、だから。

ppt 思惑

解った振りの対談はまだ序の口。真意の顔は複雑に歪んでいる。

ppt いい時間

しっとりとした、いい時間だ。子供たちを遊ばせる優しい眼差しに似ている。

ppt クライミング

木登り用の木だね。天まで上って地上を見渡す、昔の夢があるね。

ppt 根の表現

もともと隠れた存在なだけに
人前に在るときの表現は滑稽であったり奇妙だったりする。

ppt 倒木

野性病院に来たみたいだ。病状は計り知れない。このままでは起ち上がることも不可能に近い。

ppt 黙秘

蛇の頭を匿う姿は、この世のものとは思われぬ。

ppt 獅子の木碑

黙って城下町を見下ろす姿は獅子の石碑ならぬ木碑と呼べる。

ppt 崖っぷち

いつのころからか「崖っぷち」だ。足を引っ張られても、自らの立て直しを問われる。

ppt ピカソ的

なにしろ奇妙に感じた。視野を絞ってみるとピカソ的「乳牛」だった。

ppt ファンタジー

和ませる話題を豊富にもって、自慢話にしないから人は楽しんでくれる。

ppt 異端

どうも異端的なところがあって、YesでもNoと言って真を求める立居のようだ。

ppt 歪んだ丸形

掲示された歪んだ丸形をどう捉えるべきか。失うものへの暗示とも取れる。

ppt 浮き出る

妙に血管が浮き出ることがある。手を合わせる時が来たのかと。

ppt 巣

どこかに幸福の野鳥が棲める穴を作っておけたら・・・

ppt 嘆きの光景

理由はともかく、衝撃はある。まるで涙の海か、血の海か。散歩の人が言う。「何を撮ってるの」

ppt 流れ出るもの

得体の知れないものが体幹を支えていたとは思いもよらない。

ppt 過去

過去がこんなにまとわりついていたのでは、逃げる術を忘れたい。

ppt 森の家族

それは実に偶然だった。恐らく誰も知らない森に住む家族との出合い。

ppt はしゃぐ子供

形にならない子供が草布団の上ではしゃぐのを感じたこと、ありませんか?

ppt 海風を逃れて

荒れる海風から逃れようとする姿には、使命に対する葛藤があることを。

ppt 侵食

侵食された島。暴飲邪推に冒された脳だ。その末路を示すというのか。

ppt 踏ん張り

上りより下りに、より確かな踏ん張りがいる。下山の道ともなればのめって転がらないように。

ppt 筋肉質

完走できる素晴しい筋肉だ。逆さになって見上げれば納得する。

ppt シンボル

丸太となってカットされても、シンボルは呪文を唱えて叫び続ける。

ppt 異端児

同じさ。異端児が棲みついて、ときに厄介でも切り離すことができない。

ppt 別れてそして

樹木に絡み付く巨大蛇のような樹木が執念を見せて付き添う。

ppt 嫉妬心では

同じ次元にありながら理由もわからぬ絡み付きは嫉妬じゃないのか。(苦悩)

ppt 胡坐の時間

追われるように毎日あくせくしている。少しは胡坐(あぐら)の時間を持ちたい。

ppt 鷲掴み

エゴイストの罪悪よ。貧困の闇から、きっと鷲掴みにして吸い上げる。

ppt 崖っぷち

誰だって崖から落ちそうになれば踏ん張るよ。落ちないのは自力もあるが、運もある。

ppt ホラーか

ぞくぞくする大木の下に誰かいる。そうみれば地より這い出す指の先が迫ってくる。

ppt 夢の結末

かつて何度か人を殺して埋めた。間違いなく夢での恐ろしい話だが・・・。

ppt ショータイム

何が起きていたのか。目を疑いながらもしばらく見入ってしまった。

ppt バウムクーヘン

喩えて言うのも心苦しいが、一体どこを区切れば明らかな年輪が示せるのだろう。

ppt 腹の中

神社の背後で腹を割って見せてくれたが、それは根本的なものだ。

ppt 大は小を守る

小さな植物を守り育てる大木に

ppt 寄り過ぎないで

近寄り過ぎないで、見えないものが見えて、見えるものが見えなくなる。

ppt ユーモア

樹木は、ときにユーモラスな姿を見せてくれる。まるで異次元の生物のように。

ppt 空洞

『どうしてこのように』と思いながら、我が身を潜めているようで。